流星ワゴン

重松清の流星ワゴンを読みました。今年の三月に相方に借りたのですがずっと読んでなかった本です。重松清の作品は他にはビタミンFしか読んだことないのですが、この人は人間の、特に男の、心の奥の汚い部分や弱い部分や見栄の裏を表現するのがうまいと感じました。おそらく、世の中のほとんどの男が隠している部分が、作品に表現されていると思います。特に、この流星ワゴンに出てくる主人公は俺ですよ。主人公は社会人で、結婚していて子供もいます。俺は学生で結婚もしていませんが、この主人公は俺そのものでした。そして、久しぶりに泣きました。号泣ではないですし、涙を誘うような場面でもないところでしたが、涙が一筋。最後に泣いたのは恐らく中三のときですから実に八年ぶりくらいに涙を流しました。でも、この時期に読んだからこそ泣いてしまったんだろうなと思います。う〜ん、作品の感想ではないですね。